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手塚治虫名作集 (2) (集英社文庫)価格: 590円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 先般から放送されているNHK「週間手塚治虫」で「荒野の七匹」が紹介されていて、どうしても手に入れたくて検索し、名作集に出会いました。
表題作は短編ですが、ほろりとさせる名作だと思います。モウ太の生き生きとした生活力や、当時の様子がよく描かれています。なにより、小僧がかわいくて、健気です。終盤、大人になったモウ太が、小僧を見つけた場面は、思わずホロリとさせてくれます。
ポスターに恋する男の話 モモンガの一生 お岩さんに目をもらう野球選手の話 とにかく「テーマの振り幅」の大きさにおどろくばかりです。 |
手塚治虫名作集 (3) (集英社文庫)価格: 610円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 この話は短編というよりも中編(?)と行ったくらいにそれなりにヴォリュームのある話でそのストーリーは手塚さんが好きだった劇(小説)の一つゲーテのファウストを下敷きにしています。 更にいうと手塚さんは遺作(未完です)ネオファウストというのをかいていて、それはもっと露骨にファウストをイメージしている事が分かります。両方とも悪魔が女性の形で書かれているのも何とも手塚氏らしさを感じます. ハッキリ言っておもしろさについては読む人によってだとおもいますが(現代の漫画がすきだって人はちょっとかな・・・)自分の中でその素晴らしさは自分の筆は及ばないほどだと思っています。 ぜひこの本を読んだらネ |
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手塚治虫名作集 (1) (集英社文庫)価格: 571円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 戦争ものの漫画とか重苦しくってちょっと昔から苦手だったんですけど、さすが巨匠だけあってその読み口のさわやかなこと。
全く説教臭くもなく、自虐ギャグや「オムカエデゴンス」のような手塚キャラを絡めて後味は非常に軽い。(多分に脚色はあって当然と思いますが、別にそんなことは問題じゃあない。)
でもって、やっぱりちょっとうるっと来てしまいました。
これらの話はほとんど手塚氏の夢見がちな視点から書かれているので、戦争に対する距離感はちょっと一般の人々とは異なっているかもしれない。
また、絵のタッチが独特の美意識で描かれているので生々しさはあまりない。
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